インサートナットとは?

  • インサートナットとは何か?
  • インサートナットはどのようにして使用するのか?
  • どんな用途に使用されるのか?


インサートナットとは何か?


インサートナットとは、プラスチックに埋め込んで素材同士のジョイントを強化するために使用されるパーツです。
通常、合成樹脂などのプラスチックにネジを使用する場合、素材の強度が金属の強度よりも低いため簡単にジョイントが外れてしまいます。そこでプラスチックに、主に金属製のインサートナットを挿入することでジョイント部の強度を確保するのです。
インサートナットの種類は豊富であり、大小さまざまなインサートナットを使用用途に合わせて選ぶことができます。インサートナットを埋め込む方法はいくつかあり、方法によって必要な工具も異なります。




インサートナットはどのようにして使用するのか?


インサートナットの使用法は、主に「成形時インサート」と「成形後インサート」に分かれます。
成形時インサートは、プラスチックの成形時にあらかじめインサートナットを埋め込んでおく方法です。
インサートナットの周囲にしっかりとプラスチックが流れ込んで成形されるため、インサートナットがしっかりと結合されます。ただし成形時にインサートナットを埋め込んでおかなければならないので、既に成形されているプラスチックには使用できません。
成形後インサートは、既に成形されているプラスチックに後付でインサートナットを埋め込む方法です。方法はさらに分けられて、「圧入方式」「熱圧入方式」「拡張方式」に分類できます。
使用する素材や完成品の用途によって適切な方法が異なりますので、それぞれの特性を理解した上で選択する必要があります。




どんな用途に使用されるのか?


インサートナットは、前述の通りプラスチックなどの比較的強度の低い素材のジョイントを強化する方法です。一般家庭においては、広くDIYに使用することができます。
ホームセンターや通販サイトで購入することができ、ハンマーやポンチ、半田ごてなどの一般的な工具を使用して簡単に取り付けることができます。ただし、挿入する素材に下穴が開いていない場合、適度な大きさの下穴を開けておく必要があります。
身の回りでは、例えば携帯電話や家電製品などに広く用いられています。さらに大きな物になると、自動車や電車などにもインサートナットが用いられていることが多いです。